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2009年6月19日まで |
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あと
日・・・
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ご挨拶 |
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21世紀に入り、既に5年以上経過したが、医療環境はスピード感を持って、きわめて変化し続けている。良いほうに変化しているのか、悪い方向に変化しているのかさえも見定めにくいスピードである。めまぐるしく変わりつつある医療環境ではあるが、われわれの本分は、困っている子ども達を、困っている保護者に、暖かい医療の手を差し延べることである。医療環境変化の渦に翻弄されて、医療行為の数字化にのみ、走るのは本末転倒であり、充分に気をつけて視点を誤らないことと、視野狭窄にならないことが求められている。このような背景のなか、一歩、子ども達の養育・育成環境に目を向けると、その破綻の凄まじさは目を覆いたくなるばかりの惨状である。われわれ、子どもに関わる職業を選んだ以上は、真っ当に生きたいと願っている多くの子ども達に代わって、そのメッセージを世に送り出す必要がある。小児救急医療体制の拡充や小児科医不足の解消方法の議論もさることながら、もっともっと大事な点は、日本の子ども達の現実と将来をきちんと守ってあげられる社会を再構築することに尽きないのではないかと思われる。
夜中の救急診療室でハッと我にかえると、子どもの疾病特徴が、一時期の感染症などの特定病因による身体的疾患であるBio-morbidityから、多様な要因による心身の複合的疾患として捉えられる、Co-morbiditiesに大きく変わってきていることに気づかされる。さらには子どもの社会心理的・発達障害として、認知されているNew
morbidityが増加してきていることも事実である。また、保護者の複雑な心情も加えて、単に応急処置を行えば済むという救急外来ではなく、救急外来でしか見せることの出来ない、子ども達や保護者達の心の奥底に潜む嘆きに対応することが求められる救急外来となっている。このような心身の複合的問題を抱えた子ども達は年齢にふさわしい身体的・社会心理的・知的発達を継続的に示し、それぞれの潜在能力を十分に開花させることができなくなっているといえる。この継続性を重要視してあげる小児医療・小児救急医療の提供がなされるべき時代に移ってきたといえ、いわゆるPsycho-social
emergencyに対応できる体制作りが必要であるとともに、小児救急医療を行う医療者がこのような意識を持つことが求められている。
いかにトータルケアとして小児救急医療を捉え、全人的医療を提供していくかが、本学会に求められている課題であると考えられる。予防医療活動や地域医療活動を通じて、保健福祉医療活動を地域社会に還元していくことが重要であり、本学会活動の大きな柱として、取り組んでいかねばならないと考えている。このためにも学会会員一人一人が、わが国の子ども達の将来を見据えた健全育成を最重要視して医療活動を行ってくれることを熱望している次第である。このような医療活動の実践を行いながら、その重要性を社会に啓発していくことが最も子ども達のためになると確信している。
いずれにせよ、小児救急医療自体の中身が随分と様変わりしてきたのは事実であり、それにより、そのプロダクトも多様に求められるようになっていることも事実である。このような医療環境や医療効果の変貌を的確に見抜いて、種々の問題点に惑わされることなく、子ども達のための医療提供に心がける必要がある。
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| 平成18年4月吉日 |
| (文責:小児救急医学会理事長 市川光太郎) |
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