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この度、第18回日本小児救急医学会学術集会を担当させていただくことになりました。光栄に存じますとともに、関係各位の皆様に厚く御礼申し上げます。
小児救急医療は、今まさに益々増大する受療者側のニーズに医療者側のマンパワーがついていけず、双方に大きな不満と不安を生じています。様々な軋轢に小児救急医療そのものが崩壊しかけていると言っても過言ではありません。そんな中、第16回の神戸での学会(山田会長)は「現場から考えよう救急医療の原点を」をテーマに開催され、救急医療の充実を阻むものとして小児医療の不採算性と小児救急医療を支える医師不足が抽出されました。さらに昨年開催された埼玉での第17回の学会(里見会長)では「小児救急への想い熱く」と題して議論が深められ、小児救急医療充実のための短期、長期処方箋がいろいろ提示されました。さらに若い人材確保のために卒前・卒後の臨床教育が重要であることも示されました。
今回の学会では数々の議論を踏まえた上で、一歩進んで小児救急医療の充実のために行動開始することをテーマといたしました。今すぐに、それぞれが出来る事を行動に移す。現在その主力である小児科勤務医だけでなく、一般開業小児科医、内科医、小児外科、麻酔科、すべての診療科、歯科医、看護師、保険師、救命救急士、その他のコメディカル、そして一般市民も含めてすべてが「みんなで支えよう、小児救急」の統一テーマの元、各々の取り組み、工夫を発表し、共有し、自分たちに適したものを持ちかえり導入・推進する、そんな契機になる学会を目指しております。
具体的には、救急医療体制、治療の技術の向上・標準化および育児能力低下問題に重点を置いたプログラム作りに心がけ、シンポジウムとして「新しい救急医療体制の試み」「脳低温療法」「小児の虐待」を取り上げたほか、「けいれん重積症の治療」のパネルディスカッション、「クリニカルパス」などのワークショップ、5題の教育講演を計画いたしました。生き生きとした授業を展開する金森俊朗教諭の「輝くいのちを育むために」と題した特別講演などからは、この輝く子どもたちの医療に携わる責任と喜びを感じることができることでしょう。さらにサテライトミーティングとしてPALSの認定講習会および「子どもの事故防止と急病への対応」と題した市民公開講座も行い、市民も含めた救命の連鎖を広げていきたいと思っております。皆様の討論が小児救急医療の向上に寄与することを確信しております。多数のご参加を心よりお待ち申し上げます。 |
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