教育セミナーのご案内

日本小児救急医学会教育研修委員会では毎年、2日間にわたる教育セミナーを開催して参りました。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行という社会状況を踏まえ、本年はウェブミーティングの形式で開催いたします。

この教育セミナーの目的は、参加してくださった皆様に臨床に役立つ知識や技術を学んでいただくことです。内容としては、初療における症候学、身体診察、救急超音波検査、外科的救急(急性腹症)、頭部外傷、救急現場での患者・家族対応など、日常的によく経験する問題を扱っております。これまでは、グループ制のハンズオンまたはワークショップ形式のコンテンツで構成されており、講師と参加者、また参加者間の交流に重きを置いて実施しておりましたが、上述の社会情勢に鑑み、ウェブセミナー形式で下記の様に実施いたします。自慢の講師陣がショートレクチャーで小児救急のトピックスをリレー形式で熱く語ります。ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。

第11回 日本小児救急医学会 教育セミナー ウェブセミナー
期 日 2020年12月5日(土)6日(日) 同日とも13時開始〜16時前後に終了
主 催 日本小児救急医学会 教育研修委員会
対 象 日本小児救急医学会会員の医師、看護師、救急救命士
内 容

2020年12月5日(土)

Lecture 1 皆さんの時代の小児救急医療
未来の小児救急医療はどうなる?!

現在、そしてこれから日本は世界のどこの国もが経験したことのない未曾有の少子高齢化社会に突入します。その中で、数少なくなったこどもたちの急性期医療の形は、どうなって行くのでしょうか。このセミナーを受講する、これからの日本の小児救急医療を担おうとする方々と、一緒に考えてみたいと思います。

Lecture 2 小児の外科系救急
急性腹症にどう対応するか

小児救急の現場で腹痛は頻度の高い受診理由の一つです。その中には致命的な経過を取りうる危険な腹痛が隠れています。急性腹症の対応の際に注意すべき腹部所見や問診事項、行うべき検査、陥りやすいPitfallなどを、実際の症例をもとに考えましょう。

Lecture 3 The 身体診察
腹部触診の基本を完全攻略

「平坦、軟、McBurneyに圧痛なし」と毎日呪文のように書いていませんか? 今回はお腹の触り方の基本を徹底的に説明します。初学者と達人は基礎をいかに深く探求しているかという点で大きく異なります。決して、特殊な〇〇サインの知識があるかどうかではありません。腹部触診の基本を浅いところから深いところまでおさえて、達人に近づきましょう。

Lecture 4 小児救急的超音波
誰でもできる、エッジの効いた表在エコー

エコーは人工的な超音波の送信を繰り返し、反射体から受信する波を画像に落とし込むことができる、いわば人類が発明した魔法の装置です。エコーにより、外科医にしか覗けなかったお腹の中身や動いている心臓、骨や筋肉を誰でも覗けるようになりました。今回取り上げるのは、小児救急外来で役立つ表在エコー。解剖を意識することで、よりエコーへの理解が深まるはずです。

2020年12月6日(日)

Special Program 小児救急のスペシャリストに聞く
ぼく&わたしのキャリアプラン

現場で活躍中の小児救急のスペシャリストたち3名にそれぞれのキャリアをリレー形式でプレゼンしていただきます。「小児救急」の魅力に取り憑かれ、今なおその道を極めんとしている方々が辿った軌跡を共有できる貴重な機会です。小児救急に少しでも興味がある若手の方々は必聴です!

Lecture 5 バイタルサイン
子どものバイタルサインの評価と臨床応用

子どもの体温上昇に伴う様々な生体反応をまず理解し、とくにバイタルサインである心拍数と呼吸数の変化の理解に迫ります。小児救急で遭遇することが多い「けいれん」「SpO2低下を伴う呼吸障害」「脱水」「低血糖」下のバイタルサインの変化に迫る。最後に成人の敗血症の早期指標であるqSOFAスコアの項目から除外となった心拍数や体温は、子どもの敗血症の評価に不要なのか?子どものバイタルサインの日常診療での応用を再考したい。

Lecture 6 バイアス
それコロナちゃうか?その特徴はもう完全にコロナやがな!

小児救急外来特有のバイアスを打破する。自粛期間中、プッシュアップチャレンジで体を作った林卓郎(兵庫県立こども病院)と角刈りにした大西理史(神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター)が身体を張った牛乳少年(ミルクボーイ)風プレゼンテーションをお見せします。

Lecture 7 頭部外傷
重症小児頭部外傷ガイドライン第3版を読み解こう

2018年ついに改訂第3版が出ました!改訂されたポイントやPICUでの頭蓋内圧亢進に対する治療のアルゴリズムを解説します。外傷だけでなく内因性疾患の治療にも役立つ内容満載のガイドライン、ADAPT(The Approaches and Decisions in Acute Pediatric TBI Trial)の結果も併せ紹介します。

Lecture 8 ナラティブ
誰も教えてくれなかった患者家族対応

患者が殺到し感染対策で混乱する救急外来、順番を問うような患者家族の視線が突き刺さる。救急トリアージをしたものの診察順が受付順と変わることをなんと説明したらいいんだろう。あの家族イライラしてるみたい、苦手だなあ。家族のイライラした感情につられて、自分の気持ちも沸々と・・・。家族に安心して穏やかに待ってもらえる対応を提案します。

委員長 植田 育也 埼玉県立小児医療センター 小児救命救急センター
副委員長 竹井 寛和 兵庫県立こども病院 救急科
事務局長 神薗 淳司 北九州市立八幡病院 小児救急・小児総合医療センター
事務局 岡畠 祥憲 北九州市立八幡病院 小児救急・小児総合医療センター
鉄原 健一 九州大学 小児救命救急センター

問い合わせメールアドレス:rainbow.semi.jsep@gmail.com
参加費用 無料
参加希望で非会員の場合は新規入会が必要です。
新規学会入会サイトはこちらです。
受講者募集開始 2020年10月 20日(火)10:00~
参加者募集数 約100名
募集〆切 2020年11月20日(金)12:00(正午)